診療案内

その他の病気

顔面神経麻痺

顔面神経麻痺とはどのような症状のことをいうのでしょうか?

顔の運動をつかさどっている神経の障害により、口から液体が漏れたり、眼がちゃんとつぶれなかったり、額のしわをよせられなかったり、そのような筋肉をつかさどっている、運動神経の麻痺のことをいいます。

顔面神経麻痺は放っておいても治る病気ですか?

自然に治癒する例も少なからずありますが、通常は発症後早期に治療を開始しないと、症状が回復しない場合もあります。

治療方法を教えてください。

聴力検査や味覚検査やアブミ骨筋反射検査などを行って走行の長い顔面神経の部位のどこの部分が治療を行っても回復が遅い場合が多いので、患者さんの不安な気持ちを解消するために、予後診断(回復する見込みがあるかどうか)を行うために、総合病院へのご紹介もおこなっています。

友人には「入院したほうがいい」と言われたのですが、通院でも治療は可能ですか?

以前は入院治療が多かったと思いますが、最近では総合病院でもご家庭でストレスの無い生活を送れる方は通院治療でも可能です。 その際はしばらくの間は毎日通院に通っていただく必要があります。

甲状腺疾患

甲状腺とはそもそも何ですか?

甲状腺とはわかりやすく言うと、「全身の細胞を元気にする」甲状腺ホルモンを出す臓器です。 このホルモンが不足すると、元気がなくなり、動脈硬化などの老化が早まります。 分泌するホルモンの量が多くても少なくでも体に異常をきたします。

甲状腺の腫瘍はすべてがんなのですか?

甲状腺の腫瘍には、良性腫瘍と悪性腫瘍(=がん)に分かれます。 当院では甲状腺エコーを利用して異常があった場合には、 原則として総合病院へ紹介させていただき、そちらで精密検査を受けて頂きます。

甲状腺疾患といっても具体的におおやま耳鼻咽喉科ではどの程度まで診てくれますか?

悪性腫瘍であった場合にはすぐに総合病院での治療となりますが、良性であった場合には超音波を利用した経過観察を行ってゆきます。
いくら良性であったからと言ってもその中にがん細胞が潜んでいる可能性は完全には否定できません。よって定期的な経過観察は必要です。
バセドウ病や慢性甲状腺炎の疑いのある方は、血液検査を行った上で、患者さんの検査結果に応じて当院で加療を行うか、あるいは内分泌専門の医療機関に紹介し、そちらで治療を受けて頂くかを判断してゆきます。

嗅覚障害

嗅覚障害はどんな症状がでるのですか?

嗅覚障害は大きく2つの症状に分けられます。

  1. 臭いがわからない、あるいはわかりづらい場合
  2. 本来とは異なる別の臭いに感じる、嗅覚過敏、本人だけが強い悪臭を感じる場合

原因に関しては、

  • A:鼻づまりが原因(アレルギー性鼻炎、ちくのう症など)
  • B:鼻の粘膜がニオイを感じとれなくなっている。(風邪による炎症など)
  • C:中枢神経性の障害(頭部の外傷や、腫瘍、加齢の場合など)

に分かれます。

一般的に多いものは、アレルギー性鼻炎やちくのう症、風邪が原因となるA・Bに起因するものが大半を占めます。一部、ストレスにより嗅覚障害が生じる場合があります。

嗅覚障害はどうやってわかるのですか?

内視鏡などを用いて、鼻の中にポリープなどがないかどうか等をみます。ついで、静脈嗅覚検査(においの強いお薬を注射して、反応をみる検査)を行い、嗅覚障害の程度をみます。頭蓋内の病気が疑われる場合は、頭のMRI検査等を行います。

嗅覚障害の治療法を教えてください!

原因により、治療法は異なります。
アレルギー性鼻炎やちくのう症などが原因であれば、その治療を行なってゆきますが、嗅覚障害の症状に対する一般的な治療方法として、ステロイド薬の点鼻およびビタミン剤服用を行います。
場合によっては治りにくい場合もあるので、根気強い治療が必要です。
原因が中枢神経性の障害である場合、頭部の外傷や脳腫瘍などが原因である場合は、その原因に応じた病院をご紹介致します。

味覚障害

味覚障害の原因と症状を教えてください。

味覚障害の症状として主なものに、

  1. 味がよくわからない味覚減退
  2. 味がまったくわからない味覚消失
  3. 口の中になにも無いのに味を感じる自発性異常味覚

があります。

味覚障害の原因は様々ですが、多いものとして、

  1. 亜鉛の欠乏
  2. 薬の副作用
  3. 口腔内の乾燥
  4. 口腔内疾患(舌炎、口内炎など)

が挙げられます。

また、味覚と嗅覚は密接に関わっているので、鼻炎などの鼻の病気があると味覚に異常をきたす事が多くなります。

味覚障害の検査はおおやま耳鼻咽喉科ではしてくれますか?

  • 電気味覚検査
  • ろ紙ディスクによる味覚定性定量検査

味覚障害の治療法を教えてください。

原因により、治療法は異なります。
院内にて問診、検査を行なった上で、味覚障害の原因を特定し、それに応じた対応を行ってゆきます。
鼻炎やちくのう症などをお持ちの場合はそれらが合併して味覚障害を引き起こしている場合もありますので、それらの治療も並行して行なってゆきます。
味覚障害は原因の特定が出来れば、症状の改善が期待できます。
薬による副作用の場合は原因となる薬剤の特定が重要ですので、現在服用中の薬剤があれば必ず申し出てください。

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