滲出性中耳炎
急性中耳炎と滲出性中耳炎の違いは何ですか?
急性中耳炎は痛みや熱が出たり、親が驚くような急激な症状がでますが、滲出性中耳炎は親が気づかないところで軽度の難聴があったり、急性中耳炎の原因になる場合もあります。
逆に急性中耳炎の方が、どろっとした液が細菌の入っていない滲出性の液に代わると、滲出性中耳炎になる場合もあります。
滲出性中耳炎については数週間で治る場合もあれば、何ヶ月~何年も続き難聴を引き起こす場合があります。
滲出性中耳炎の診断、治療
聴力検査で難聴の具合を調べ、ティンパノグラムという鼓膜の動きを調べる装置で、鼓膜の状況を調べていきます。
始めのうちは週に1.2回、通院をして短期での完治を目指しますが、 長期に渡りそうな場合には、聴力検査を行ったうえで、積極的な加療が必要なのか、それとも経過を見ながらの治療で済みそうなのかを判断の上、治療の方向性を保護者の方とご相談させて頂きます。
滲出性中耳炎の積極的な治療の際は鼓膜を切開し、滲出液を取り除く場合(場合によっては最大で4~5回行う場合もあります。)や、チュービング(鼓膜にチューブを装着し、換気をよくする治療)を行う場合もあります。全身麻酔が必要な場合は病院を紹介致します。